はじめに
こんにちは。まなつです。今回は《引き裂かれし永劫、エムラクール》をメインとした、スゥルタイエムラクールデッキを紹介します。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》は2020年発売、謎のブラックボックスパックで登場したマジックザギャザリングとのコラボカードです。
出た当初召喚コスト15はかなり重たく、踏み倒す手段も15コスト伸ばす手段も乏しかったです。しかし、2023年3月現在、様々なカードが増えたことにより日の目を見る機会が増えてきました。
今回はコントロールを軸とした60枚スゥルタイエムラクールデッキを紹介していきます。
60枚スゥルタイエムラクール デッキについて
スゥルタイエムラクールは青、黒、緑で構成された3色コントロールデッキです。(スゥルタイはエムラクールのコラボ元、MTGで青、黒、緑カラーのこと)デッキの流れは除去やハンデスを行いながらマナ加速をして15マナまで耐えます。それ以降は《引き裂かれし永劫、エムラクール》で毎ターンEXターンを得ながらビートダウンします。
マナ加速は低コストの《フェアリー・Re:ライフ》、《地龍神の魔陣》や、中盤から終盤でも活躍できる《ウマキン☆プロジェクト》、《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》で増やします。
中盤以降、手札とマナ両方を増やすことで、リソースが尽きずにカードをプレイし続けることができます。
マナ加速や手札確保関係のバズレンダは後半になればなるほど、デッキ切れをケアするために抑える必要があります。しかし、デッキ枚数を40枚から60枚にすることで、バズレンダをフル出力で撃っても耐えうるだけの枚数になっています。
妨害は《斬罪 シ蔑ザンド》、《乱罪 ダイパ殺デー》、《絶望と反魂と滅殺の決断》を交えたオーラセットで行います。最序盤は無月の大罪によって低コストで撃つことができ、3,4マナ以降はGRクリーチャーによって追加のアドバンテージをもたらしてくれます。無月の大罪によって墓地へ送られた後は《絶望と反魂と滅殺の決断》で再利用して連続的な妨害を行うことができます。
受けに関しては《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を使用しています。前述した《ウマキン☆プロジェクト》や《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》によって手札を多く抱えられ、状況に合わせた呪文を使用することができます。
ターン終了時に発動するドロー効果に関しては、60枚デッキであることで40枚デッキより多くドローできる機会があるため、消耗戦になった場合でもアドバンテージを供給し続けることができます。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》という単体で強力なフィニッシャーを採用しているおかげで、それ以外の枠にはフィニッシャー以外の強力なカードを多く採用することができます。
このデッキはコントロールデッキを使いたい人や《引き裂かれし永劫、エムラクール》によって豪快に勝ちたい人におすすめです。
デッキレシピ:スゥルタイエムラクール
メインデッキ
- 引き裂かれし永劫、エムラクール 3
- SSS級天災 デッドダムド 1
- ウマキン☆プロジェクト 3
- 環嵐! ホールインワン・ヘラクレス 1
- 闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ 2
- 天災デドダム 4
- とこしえの超人 4
- B.F.F. モーメント 2
- A・A・A 4
- 終末王秘伝オリジナルフィナーレ 4
- 絶望と反魂と滅殺の決断 4
- 【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】 4
- 地龍神の魔陣 4
- フェアリー・Re:ライフ 4
- 【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】 4
- Dの博才 サイバーダイス・ベガス 4
- 斬罪 シ蔑ザンド 4
- 乱罪 ダイパ殺デー 4
文明:水26 闇25 自然39 零3
超次元ゾーン
- 13番目の計画 / サファイア・ミスティ 4
- 時空の禁断 レッドゾーンX / 終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR 2
- 超時空ストームG・XX / 超覚醒ラスト・ストームXX 1
- 勝利のガイアール・カイザー / 唯我独尊ガイアール・オレドラゴン 1
超次元ゾーン
- 天啓 CX-20 2
- サザン・エー 2
- クリスマⅢ 2
- ソゲキ 丙-一式 2
- カット 丙-二式 2
- ロッキーロック 2
各カード紹介
フィニッシャー
《引き裂かれし永劫、エムラクール》
召喚した時EXターンを取得でき、攻撃時に相手はバトルゾーン、シールド、マナゾーンから表向きのカードを6枚選んで墓地に送る、通称滅殺能力持ちです。
このデッキにおける使い方は15マナ溜まった段階で《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚。追加ターンで2体目の《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚し、1体目の《引き裂かれし永劫、エムラクール》で攻撃。さらに得た追加ターンで3体目の《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚し2体の《引き裂かれし永劫、エムラクール》で攻撃。のように複数対の《引き裂かれし永劫、エムラクール》でビートダウンを行います。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》の強さはEXターン追加にデメリットがないことです。これは追加ターンに2、3体目の《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚することでEXターンを得続けることができます。
単体でビートダウンすることはEXターンを得たとしても、トリガーによって逆転の可能性を残してしまいます。しかし、複数体《引き裂かれし永劫、エムラクール》を用意することでトリガーケアや、ターンが帰ってしまった場合でも相手の場のリソースを枯らした状態で相手の行動をさせない動きができます。
《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》
毎ターンクリーチャーをマナから召喚できる、タマシード/クリーチャーです。
相手がハンデス主体であったり《引き裂かれし永劫、エムラクール》をハンドに抱えたり回収したりすることが難しい場合、このカード経由で《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚するため、擬似フィニッシャーの枠として考えています。
自身は自然のクリーチャーもしくはタマシードが4枚以上ある場合クリーチャー化することができます。
このデッキの場合、マナ召喚効果によって《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚したいので、除去の的にならないようタマシードのままのにすることが多いです。
後は場に出た時、自分か相手の墓地をボトムに送る効果を持っているため墓地対策にも貢献できます。
マナ加速&手札リソース増加
《フェアリー・Re:ライフ》、《地龍神の魔陣》、《【神回】バズレンダでマナが大変なことに⁈【驚愕】》
低コスト域の呪文です。これらの採用理由は受けとしても利用できることと腐る場面が少ないことです。
15マナを貯める性質上、シールドを攻撃される場面が多く少しでも被弾を防ぐため、G・ストライク持ちを採用しています。《地龍神の魔陣》はマナ加速だけでなく、状況に応じた除去やリソース回復手段を探しに行けるためゲーム全体を通して優秀です。
また、《【神回】バズレンダでマナが大変なことに⁈【驚愕】》は追加3マナごとに1マナ追加でブーストすることができます。こちらは受ける効果を持ち合わせていないですが、ゲーム後半でもマナを活用できるため採用しています。
《ウマキン☆プロジェクト》、《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
効果はどちらも類似しており自身の効果で1ドロー、1ブースト、バズレンダによって追加2マナごとに1ドロー、1ブーストがついてきます。これらのカードも60枚デッキで15マナを目指す構築で真価を発揮します。
通常40枚デッキで8,10コスト払おうとすると、6,8枚のデッキを消費するため、山札切れの危険があったり、マナが過剰になってしまいます。
このデッキだとそれらの心配を考慮する必要がないのでゲーム中盤以降もバズレンダを活かした使い方ができます。
《天災 デドダム》
デッキの上3枚の中から手札、マナ、墓地に送る効果を持っています。3マナで手札とマナ両方を増やせるカードは強力で序盤に枯渇しがちなリソースを保つことができます。
《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
マナ加速兼、墓地対策です。このデッキだとボトムに行った《絶望と反魂と滅殺の決断》をシャッフルする目的で使用したり、墓地に行った《引き裂かれし永劫、エムラクール》のような回収ができないカードを戻す目的で使用したりします。
ハンデス、除去
《乱罪 ダイパ殺デー》、《斬罪 シ蔑ザンド》
どちらも基本コスト4で無月の大罪によって2コストで使用することができます。
主な使い方として、GRクリーチャーのマナドライブが4コスト以上に集中しているため、4マナある状態から2コストで使用することが多いです。
そのターン中、他のアクションがない場合でも、無月の大罪によって墓地に送っておくことで《絶望と反魂と滅殺の決断》から使い回すことができます。
最速で使う場合は赤単我我我のような細則で除去を行わないと間に合わないようなデッキには《斬罪 シ蔑ザンド》を2ターン目に出します。
《絶望と反魂と滅殺の決断》
ハンデス、相手クリーチャー-4000、リアニメイト3つのモードから2つ選択できるパーフェクト呪文です。
墓地からも唱えられる点が強力で手札から唱えると実質2回使用できるのと、《天災 デドダム》の墓地に送る効果が腐らなかったりします。
この呪文の優先度は除去、ハンデスの順番です。リアニメイトはオーラが墓地にある場合は除去を《斬罪 シ蔑ザンド》、ハンデスを《乱罪 ダイパ殺デー》に置き換えて使用します。《天災 デドダム》もリアニメイトできますが、妨害以外の役割は他のカードですることが多いので対象にすることは少ないです。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》
デッキの上3枚から手札1枚と2マナ増やしつつ、マナの数だけ相手クリーチャーをマイナス補正します。
手札、マナ、除去の効果が全て強力で、マナ置きした時も青、黒、緑3色出るのでマナとしても優秀です。
しかし、ハンデスやリソース増加など何かに特化した動きをする場合、前述したカードを使う方が良い場合もあるため、なるべく除去できる場面で使えた方が良いです。
《SSS級天 デッドダムド》
青、黒、緑のコマンド攻撃時に場、墓地、マナ、手札から侵略することができます。
このデッキだと《天災 デドダム》と《ウマキン☆プロジェクト》が対応しています。殴り返し要因を強化するため採用しています。
Sトリガー
《A・A・A》
相手クリーチャー1体ををマナ、手札、墓地のいずれかに送ることができ、その後デッキトップを手札、マナ、墓地のいずれかに送ることができます。
採用理由は確定除去+マナや手札を増やせる受け札を探していて、このカードを採用することにしました。
確定除去のみなら他のカードもあるのですが、STとして唱えても状況が変わらず負けてしまう展開が多くありました。そのため、リソースを稼げて次の動きに繋げやすいこのカードを採用しました。
《B.F.F モーメント》
1ドローした後、手札枚数以下のコストを持つ相手クリーチャーをバウンスします。対速攻用カードです。また、バウンスの欠点は再度キャストされてしまう点ですが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》のランデスにやって再キャストされる点をケアできるため採用しました。
《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》
受け兼置きドロソです。ターン終了時にドローできる効果は60枚デッキだとより強力で、40枚デッキより発動機会が多いです。
Dスイッチはこのデッキだと《A・A・A》、《B.F.F モーメント》、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》、《地龍神の魔陣》の4種、14枚に対応しています。確定除去、全体バウンス、リソース増加が揃っているので状況に合わせて使います。攻撃を受けた際、シールドが残っている場合はトリガーで2枚目の《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》が出る可能性があるため、積極的にDスイッチを使用します。
メタクリ
《とこしえの超人》
踏み倒し、GR、超次元メタで採用しています。ハンデスや除去を行うための時間稼ぎ目的で使用します。
赤単我我我のような小型クリーチャーが並ぶ速攻デッキには殴り返し要因として場に出す場合もあります。
プレイング
序盤:小型クリーチャー、呪文でマナと手札を増やす
2〜3マナは《フェアリー・Re:ライフ》や《天災 デドダム》でマナと手札を伸ばします。優先度はマナ、手札の順番でマナを増やすことが第一です。
《地龍神の魔陣》や《天災 デドダム》のような選択肢があるカードでは目的に合わせて必要なカードを加えます。
基本の方針は《ウマキン☆プロジェクト》や《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》のような中盤以降も活躍できるマナ加速カードを探します。
速攻やメタクリ、後に脅威となるクリーチャーに対しては《斬罪 シ蔑ザンド》、《絶望と反魂と滅殺の決断》、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》のような低〜中コスト除去を探して迅速に除去を行います。
マナ加速がなかったり、除去の必要性が少ない場合は《乱罪 ダイパ殺デー》や《絶望と反魂と滅殺の決断》のようなハンデス手段を回収します。
中盤:アドバンテージ優位を目指す
中盤以降は自分のリソースを増やすか、相手のリソースを削ってアドバンテージゲームで優位に立つことを目指します。アドバンテージ有利になることで、その後の展開の幅を広げ常に有利に立ち回れるようになり、15マナを目指しやすくなります。
優先度としては相手、自分の順番になることが多いです。
4マナ以上になったら《乱罪 ダイパ殺デー》、《斬罪 シ蔑ザンド》からハンデス、除去を行い、相手のリソースを削ります。その後も《絶望と反魂と滅殺の決断》、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》でリソースを削りつつアドバンテージ差を広げます。
相手がアナカラーダークネスのようなリソースを削る手段がメインのデッキには優先度が変わり、自分のリソースを保つことを優先します。
終盤:爆発的なマナ加速からフィニッシャーへ繋ぐ
相手のリソースを削ることができたら《ウマキン☆プロジェクト》、《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》で15マナ到達を目指します。
15マナ到達までに《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》が展開できていれば《引き裂かれし永劫、エムラクール》はマナに置いたままにします。そうでない場合は《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》で2枚以上《引き裂かれし永劫、エムラクール》を回収します。
15マナ溜まった段階でいよいよ《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚します。追加ターンでさらに追加の《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚し、ビートダウンします。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》を1枚しか展開できなかった場合は《ウマキン☆プロジェクト》や《天災 デドダム》もアタッカーとして参加します。
先に《引き裂かれし永劫、エムラクール》から攻撃しておくことで確実に除去効果を使用することができるためおすすめです。
使用感
プレイの難度もしては15マナまで耐えて、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を召喚するという1つの方針があるので難しくはないと思います。
気をつける点は妨害するタイミングとリソースを稼ぐタイミングを間違えないことです。
妨害すべきタイミングを逃してしまうと簡単に状況が不利になってしまうためリソースを増やすのは後半にするようにします。
終わりに
デュエルマスターズで《引き裂かれし永劫、エムラクール》を使えること、60枚デッキを使用できるようになったことで、よりMTGの気分で楽しめるデッキです。デュエマとMTGどちらも好きな方、まだMTGに触れたことない方も参考にしてみてください。
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